特区政府統計処は12月1日、2020年10月の小売り統計を発表した。小売業総売上高は前年同月比8.8%減の274億ドル(速報値)で、連続21カ月減少したが、減り幅は9月よりも4・1ポイント狭まった。価格変動要因を考慮した小売業総販売量は同13.3%減だった。総売上高と販売量ともに減り幅は8カ月連続で小さくなっており、16カ月以来の1桁の減り幅となった。政府スポークスマンは、10月の減り幅が小さくなったのは同月の市民の消費意欲の好転を反映したことに加え、比較する基数が低かったためとみている。一方、9月の小売業総売上高は前年同月比12.8%減、小売業総販売量は同13.3%減に修正した。10月に売上高の減少が目立ったのは、医薬品・化粧品の同39.5%減、宝飾品・時計・高級贈答品の同26.6%減、電器・その他耐久消費財の同24.4%減、中医薬の同15.4%減、メガネの同14・7%減、衣類の同11・2%減、靴・衣料小物の同8・2%減、食品・酒類飲料・たばこの同6.5%減、燃料の同3.7%減など。売上高が増加したのは、その他消費財の同19・8%増、自動車・同部品の同13.1%増、家具・固定装置の同13.0%増、デパート商品の同11.7%増、スーパーマーケット商品の同2.6%増、書籍・文具・贈答品の同0・2%増などだった。

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