標高3000メートル余りに位置するチベット・ニンティ(林芝)のルラン(魯朗)町には、2017年に広東省のチベット支援派遣チームが入植し、同町を国家級観光リゾート地として整備した。5月3日の香港メディアによると、総投資額は約40億元人民幣にのぼり、近代的な高級ホテルやリゾート施設、伝統的なチベット風民泊村落が整備され、「東洋のスイス」と称されている。観光客数は増加を続け、地域住民の収入向上と雇用創出をけん引している。
地元住民によると、以前は自宅の庭園や自家生産の農産物を活用し、低コストな「農家レストラン」型田園体験サービスを提供していたものの、収入は伸び悩んでいた。近年観光客が相次いで増加したことをきっかけに、村落の民家を環境の整った快適な民泊に改装し、自家製デザインの手工芸品を販売するようになった結果、収入は倍増した。同時に、海外の観光客にも地域の民族風情を深く知ってもらえるようになった。
大手ホテルグループの一つは約10年前に同町に進出し、雄大な自然景観を生かしてリゾート地を建設するとともに、チベット建築の特色を保存している。毎年春が観光シーズンの最盛期で、中でも香港・マカオからの観光客数は増加傾向にある。ホテル営業マネージャーの張余氏は、中国本土の企業が団体イベントのためにホテルを予約するケースが増えていると話す。同グループは地元の農牧民と連携し、多様な体験プログラムを提供するほか、観光客による花火の打ち上げなど環境破壊につながる行為を禁止し、地域の生態環境保護を徹底している。
ルラン観光景区管理委員会党工作委員会委員・副主任の謝徳明氏は、広東省のチベット支援派遣チームは資金支援だけでなく、観光地運営のノウハウを地域に伝え、道路や公共施設の整備を推進したと説明する。農牧民の一人当たり年間収入は10年前の7000元余りから現在では3万元超に増加し、町の開放発展が経済効果をもたらし、住民の生活水準向上につながったことが裏付けられている。
謝徳明氏はさらに、同町には年間約70万人もの観光客が訪れ、その多くが香港・マカオ地域から来ていると付け加えた。町は発展の第二の10年目に突入しようとしており、管理委員会は今後もインフラ整備を充実させ、中国本土の文化観光大手企業を誘致する。また、広東・香港・マカオの三地企業が町の発展に参画することを奨励し、地域の歴史文化や民族風情を発信し、さらなる観光客の誘致を目指すと述べた。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。





