陳茂波・財政長官は9月9日に開催された「香港:中国本土企業のグローバル化に向けた最適なプラットフォーム」セミナーで講演した。同日の政府新聞公報によると、陳長官は習近平・国家主席が対外開放は中国の根本的な国策であると述べたことを挙げ「中国はハイレベルの対外開放を推進しており、対外開放の扉はますます大きく開かれていく」と指摘。香港は中国の南の玄関口として「一国二制度」の原則の下、国内外の連結性、国際化、そして包括的な多様性といった独自の優位性を享受しており、中国本土企業の海外進出のプラットフォームとして機能するだけでなく、活気のある金融市場は海外事業展開のための資金調達も支援していると説明した。
事実上、香港の強みは国際的に広く認められているとして、以下の例を挙げた。スイスのローザンヌにある国際経営開発研究所(IIMD)が今年発行した「世界競争力年鑑」で香港は2年連続で世界第3位。今年3月の世界金融センター指数で3位を維持し、アジア太平洋地域では第1位となった。昨年のカナダのフレーザー研究所は、香港を世界で最も自由な経済圏にランク付けした。9月9日に発表された2025年世界人材ランキングで、香港は世界第4位、アジア第1位にランクされた。昨年、香港に拠点を置く外資系企業の数は過去最多の9960社に達し、うち中国本土企業が4分の1以上を占めている。
陳長官は香港の金融サービスに関して、包括的な資金調達市場を誇り、あらゆる発展段階の企業に金融支援を提供していると指摘。エンジェル投資、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、証券市場、銀行融資など、香港は世界中の資本と企業を結びつけ、事業拡大を包括的かつ多面的に支援している。特に注目すべきは、香港が世界的なオフショア人民元ビジネスハブでもあり、中国本土企業にオフショア人民元融資を提供し、管理・投資も可能にしていること。香港に財務センターを設立することで、企業はグローバル資金の効率的な統合・運用、クロスボーダーキャッシュプールの管理、流動性配分の最適化、為替リスクの軽減、そして資本効率の向上を実現できるという。
陳長官はさらに特区政府が近年、香港を国際イノベーション科学技術センターへと発展させることを積極的に推進し、政府、産業界、学界、研究機関、投資機関の連携を深めていることを強調。近年、多くの中国本土企業が香港に研究開発センターを設立し、製品と技術のグローバル化を推進している。実際に世界知的所有権機関(WIPO)の最新の「世界イノベーション指数2025」において「深セン・香港・広州」クラスターが初めて世界第1位となり、粤港澳大湾区のイノベーション能力が国際的に認められたことを反映している。香港は、粤港澳大湾区における革新的な技術の創出と成長加速のハブであるだけでなく、グローバル展開する中国本土のテクノロジー企業に包括的な知的財産保護を提供していると述べた。
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