海外シニアに日本の介護・施設情報

アメリカで日本語情報誌を発行するライトハウスは11月30日・12月1日、「日本への本帰国準備＆２拠点生活を考えるフェア」をオンラインで開催する。対象は広く海外在住の日本人で、日本帰国を検討しているシニア層が関心を寄せる、日本での医療や介護、住宅についての情報提供が内容。現在、帰国後の受け皿となる日本のシニア向け施設に参加を呼びかけている。近年、海外で暮らす日本人シニアが、リタイア後に日本へ帰国するケースが急増している。海外生活が長い方々も、年を重ねるにつれて和食や日本の高いホスピタリティーを求める傾向がある。円安ドル高が続く市況で日本の物価が相対的に安くなっていることも日本帰国を考える追い風になっている。特にシニア層は、医療や介護への関心が高く、日本のサービスの質の高さや、日本語で受けられるサポートは大きな魅力。健康に不安を抱えやすい年代だけに、シニア向けの住宅や施設が注目されている。日本の介護施設にとっても帰国するシニアはこれまでの広報活動ではカバーしきれていなかった潜在顧客となる。多様な背景をもち、賃金水準の違いや円安ドル高の影響から優良な経済基盤をもつ海外シニアは魅力的な存在だ。