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香港―社会

香港日本人学校・香港校 最後の見学会を実施

香港日本人学校香港校(ハッピーバレー校)は、2026年3月31日をもって運営を終了し、大埔(タイポ)校へ移転・統合されることとなった。この知らせが伝えられると、卒業生や父兄、関係者から「最後に校舎を見学したい」という多くの声が寄せられ、校舎の閉鎖に先立ち、3月21日に見学会が開催された。

当初は午後のみの開放を予定していたが、申込者が700名を超えたため、午前・午後の4グループに分けて実施された。香港在住の卒業生や元在校生に加え、日本、アジア各国、さらにはフィンランドからも参加者が訪れた。

当日は校舎の随所でミニ同窓会の輪が広がり、惜別の思い出を語り合う姿が見られた。「日本から転校してきたら皆真っ黒に日焼けしていて驚いた」「移転は仕方がないが、思い出の詰まった校舎が閉鎖されるのは寂しい」「屋上の校庭で遊んだのが懐かしい」など、当時を偲ぶ声が相次いだ。子供時代を過ごした場所を家族に見せたいと、家族同伴で参加する元在校生の姿もあり、校内は最後の賑わいを見せた。

香港日本人学校は1966年に創立され、翌1967年に中学部を開設。1973年にはハッピーバレーへ移転し、1982年には生徒数の増加に対応するため中学部がブレーマーヒルへ移された。1997年には大埔校が開校し、国際学級も設置されたことで、一時は在籍生徒数が2,000人を超え、世界最大級の在外日本人学校となった。しかし2000年代に入ると、SARSの流行や在留邦人の減少により生徒数は減少。2018年には中学部がハッピーバレーへ戻り、再び小・中学部併設校となった。近年は生徒数の減少に歯止めがかからず、経営の効率化と運営コスト削減のため、今回の統合に至った。かつては中学部・小学部香港校・小学部大埔校の三校体制だったが、2026年4月からは小学部・中学部・国際学級を大埔校に集約し、一校体制となる。

取材・撮影 佐野照章

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