完成まで3年。たったひとりで製作、監督、脚本、撮影、編集を全て手掛け、スタッフなし、約50万円の低予算で製作された自主映画ながら、2024年に世界13ヵ国(アメリカ、オランダ、フランス、インドなど)の映画祭に出品され合計36の映画賞を受賞した話題作が遂に日本の映画館にて初公開される。
主演には香港出身の女性、Diana Satoを起用し、日本人男性を演じるTaku Nakamuraも実際の就職氷河期世代といった配役にもリアリティを追求。香港と日本社会が抱える現在の問題を鋭く描いた作品である。本作は、2019年~2020年に香港で起きたデモという実際の出来事に基づき、香港人と日本人の異文化交流をリアルに描写したドキュメンタリードラマ(ドキュドラマ)作品。香港出身の女性、佐藤ダイアナ(41歳)は息子のエイジ(8歳)と東京で生活をしていた。ダイアナは息子の将来のため副業として中国語会話教室を始める。その教室に、就職氷河期世代(ロスジェネ)で自分の将来を見出せずにいた日本人の長安拓(35歳)が参加してくる。長安はダイアナの影響を受け、日本から世界へ目を向けるようになっていく。しかし、ダイアナの故郷、香港では世界を揺るがす大きな問題が起きていた・・。

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