デモ隊支援基金を名乗る者が市民の銀行口座を借りてマネーロンダリングを行っていることが明るみになった。
6月23~24日付『星島日報』によると、デモ隊の資金を集める「幇助黄絲帯的資金籌集会」の関係者がSNSに出した求人広告に同紙記者が問い合わせてみたところ、米国や韓国の慈善団体からデモ隊に毎週提供される資金を受け取るため、同会に銀行口座を貸して操作させてほしいという要求だった。口座所有者は毎月平均で1万ドルの収入が得られるという。
口座所有者は預金をすべて引き出してからキャッシュカードと暗唱番号を提供、外貨口座を開設しネットバンキングも使えるようにしてから同会の者に口座を操作させる。毎週8万~10万ドルの資金が入金されると同日中に引き出され、預金残高の2%が報酬となる。薬物売買や違法な資金を扱うわけではないと説明しているが、弁護士によるとこれはマネーロンダリングであり口座所有者も罪を免れないという。
こうした折、警察は23日、自身の銀行口座で7カ月間に3億6400万ドルの来歴不明の資金を受け取り、すぐさま大部分の資金を送金していた男女をマネーロンダリングの疑いで逮捕した。男女は32歳の無職男性と22歳の香港中文大学の女子学生で同棲関係。デモ活動との関係は調査中で、警察は今後さらに多くの者が逮捕される可能性を示唆した。

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