7月1日にフィリピン官房長官のルカス・ベルサミン氏と中国駐フィリピン大使の黄溪連氏はマラカニアン宮殿で会談し、両国共通の国際犯罪問題に関して討論を行った。ベルサミン氏が委員長を務める大統領反組織犯罪委員会(PAOCC)によると、今回の会談の目的は、違法オフショア賭博活動への対策を含む、二国間の国際犯罪活動に対する取り組みを強化する方法を探ることにある。PAOCCは7月2日で発表された声明で、「中国は、フィリピンの法執行機関が近々の違法オフショア賭博活動に対応するに行動し、数人の中国国民を救出したことに感謝の意を表した」と述べた。中国駐フィリピン大使館はこの問題について積極的に協力しており、このような相互支援は、両国の国際組織犯罪を抑制する決意を示していると言われている。これもまた、国境を越えて活動する犯罪組織に対し、「その悪質な行動は容認されず、国家の安全と安定を損なうことも許されない」という明確なメッセージを送っているという。今回の会議は、専門知識の交換、情報共有と協力が双方の当局に犯罪網を効果的に破壊し解体することを可能にする道を開いているものでもある。
中国大使館からの声明によると、双方は近頃共通の重要事件に関して意見を交換し、中国とフィリピンの法執行協力を強化すると合意した。先月、大使館はフィリピン政府に、フィリピンオフショア賭博運営者(Philippine Offshore Gaming Operators;略してPOGO、ポゴ)が他の重大犯罪を引き起こしているため、禁止するよう要請した。「ポゴが身代金目的の誘拐、人身売買、殺人などの重大犯罪を引き起こしていることには既に十分な証拠が示している。それ以外にも、ポゴはフィリピンと中国のイメージと利益、そして両国の関係にも悪影響を及ぼしている」と、中国大使館は6月14日に発表された声明で述べた。

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