香港貿易発展局(HKTDC)主催による第31回香港書展(ブックフェア)が7月15~21日に香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催される。

6月23日の香港メディアによると、HKTDCの周啓良・副総裁は新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行の影響で入場者数は昨年より10%減少すると予測。主に海外からの来場者が見込めないことによる。出展者数も昨年より10%減の730社・機関となった。
「香港版国家安全法」の立法によるブックフェアへの影響について周副総裁は「すべての出展者は香港の法律の枠組みの下で書籍を展示しなければならない」とだけ述べ、出展者に自制を呼びかけた。デモ隊が会場に進入した場合については「彼らには政治理念を訴えるのと同時に他人のことも顧みてほしい」と要求した。
「香港独立」などの政治的にデリケートな書籍については「香港の出版業界は審査しないが、すべての出版社は自制しなければならず、ブックフェアは香港の法律の下で実施する」と強調。香港版国家安全法が可決した後、「香港独立」を語る政治書を販売している出展者を発見した場合の処理についてはコメントしなかった。会場では赤外線体温測定器で入場者の体温を測り、入場者はすべてマスクを着けなければならない。

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