来る9月10日は中秋節。翌11日は祝日だが日曜にあたるため次の日の月曜が振替休日とされる。この中秋節と香港特区成立25周年にちなみ、康楽及文化事務署(LCSD)では9月7日からランタンを展示する。政府公報によると、期間は9月12日までで、ディスプレーが見られるのは、ビクトリア公園、東涌文東路公園、大埔海浜公園の3カ所。ランタンの点灯時間は各所ともに18時30分~23時だが、中秋節当日である10日だけは24時まで。ビクトリア公園は「円月故事」をテーマに、3つの大きな満月のような球形のランタンや12星座のランタンが、「花願・楽園」がテーマの東涌文東路公園には花鳥風月やパンダを表現したランタンが、大埔海浜公園には折り鶴や紙船などを模したランタンが飾られる。一方、尖沙咀の香港文化中心(香港カルチュラルセンター)の露天ピアッツァでは9月25日まで、「無間擁抱」と題し、電飾を使ったインスタレーションを展示する。美しいライティングが池の水面を照らし、巨大なウサギ型バルーンも展示される。2匹のウサギが池の上に向かい合って立つ姿は、コロナ禍に現代人の新たな生活様式となったソーシャルディスタンス(社交的距離)を表現しているそうで、早く距離のなくなる日が来るようにとの願いが込められている。周囲の景色やライティングと相まって生み出される独特のイルミネーションはこの季節ならではだ。中秋節関連イベントに関する詳細はLCSDのウェブサイトで案内している。
(※写真・政府新聞処)
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