アーンスト・アンド・ヤングは今年の香港での新規株式公開(IPO)の資金調達額が前年比80%増の834億ドルとなり、世界ランキングで6位から4位に上昇する見込みと発表した。12月3日付香港各紙によると、来年はさらに調達額が1200億ドルに達すると予測しており、世界ランキングでトップ3に復帰することが期待される。アーンスト・アンド・ヤング・アジアパシフィック上場サービス主管の蔡偉栄氏は、国家政策の推進の下で、より多くの中国本土企業が香港で上場し、その後海外展開するだろうと指摘。今年の世界の新規株式市場は大幅に再編され、インドは1404億ドルの資金を調達して「世界ナンバーワン」の称号を獲得した。
アーンスト・アンド・ヤングは今年香港で64銘柄が新規上場されると予想しており、これは前年比6%減となるが、下半期には美的集団( 300)、順豊控股(6936)、華潤飲料(2460)などが予定通り上場し、年間調達額は834億ドルに達し年初予想の500億ドルを上回る。このうち新規株の数が最も多いのはテクノロジー業界で、資金調達の取り組みが最も強いのは小売業と消費者向けの新規株とみられる。また今年中堅投資家が参加した本土企業の新株のうち、69%が国有資本投資の支援を受けており、前年比で10%ポイント増加。国有資本の投資によって恩恵を受けた新規銘柄の株価は上場初日に上昇し、その割合は72%にも上った。

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