香港警察はインターネットを介して知り合った人物によって投資詐欺に遭うケースが急増していると注意を呼び掛けている。2月7日の香港メディアによると、その手口は他人の写真を盗用してオンラインで交流を深め、友人や恋人関係に発展してから投資プログラムを勧めるというもの。犯罪集団は公式アプリストアからはダウンロードできない虚偽の投資アプリを製作し、それを「ローリスク、ハイリターン」という誘い文句でターゲットにダウンロードさせるそうだ。そして投資後は規約違反が見つかったなどの理由をこじつけて利益を渡さずお金も返さないという。こうした詐欺の被害は2020年に急増し、20年の被害総数は181件、被害総額は8500万ドルに達した。単一の案件で最も被害額が大きかったのは1300万ドル余り。警察がIPアドレスを追跡したところ、犯人らは東南アジアに潜伏している可能性が分かったが、犯行手口は短期間内に変化を遂げているという。警察では、来歴不明のアプリはダウンロードしないようにし、ハイリターンをうたう投資話には注意するよう呼び掛けている。
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