このところ九龍エリアで香港ドル紙幣の偽札が使われる被害が相次いでいたが、香港警察は9月9日晩、容疑者として25歳の男を逮捕したことを明らかにした。 香港メディアによると、9月6~9日にかけてコンビニやファストフード、タクシー、洋服屋などで偽札を使う客が現れたとの通報が5件あった。若い男が精算時に500ドル札や100ドル札で支払おうとしたそうで、手触りがおかしいことに気付いて受け取りを拒否した店もあったが騙されてしまった人もおり、被害額は計6400ドルに上る。見つかった偽札はいずれも中国銀行が発行する紙幣を模したもので、番号には「ES」や「AJ」の文字が含まれていたという。犯人は紙幣を半分に折ったまま手渡すなど、ばれないよう偽装工作もしていたようだ。香港では偽札の管理および使用は刑事犯罪となり、14年以下の禁錮刑に処される。当局は、偽札を見つけた場合は使ってみようとせずに通報するよう呼び掛けている。

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