中華電力は6月21日午後7時11分、元朗宏楽街朗屏8号付近の中華電力の電気ケーブル橋が出火し、元朗、天水囲、屯門一帯への電力供給に影響が出ると発表した。同日の香港メディアによると、電気ケーブル橋は大爆発を起こし、強い火の勢いによって倒壊した。消防隊は午後9時ごろに消火を完了、現場を視察して火災原因を調査している。火災による負傷者は出ていない。中華電力は影響を受けたユーザーに対し謝罪表明し、現在修理を進めており、病院や鉄道など緊急サービスへの電力供給を優先させると説明した。この電気ケーブル橋は新界西に電力供給する命脈であり、元朗、天水囲、屯門で多くの場所が停電。約16万世帯が影響を受けた。事故発生から約2時間後に14万世帯には徐々に電力供給を再開。不通となっていたMTR●湾西駅―屯門駅間は9時ごろまでに給電を再開し、屯馬線の運行サービスは徐々に復旧した。事故発生時は夕食時間に当たり、元朗、天水囲では多くの飲食店で市民が食事しており、突然の停電で明かりが消えてエアコンも止まった。顧客に支払いを免除した飲食店もあるほか、冷蔵庫の食材が傷むのを懸念する店もある。元朗市中心では街灯や信号も消えたため、車両も歩行者も暗闇の中を手探りで進んだ。【●=草かんむりに全】
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