香港にて活動する「日本舞踊若柳流香の会」は、9月20日に6年ぶりに若柳流四世家元、若柳壽延氏を迎え、九龍湾のHKUSpaceにおいて「月夜の舞」と題する中秋節特別公演(主催香の会、HKUSpace共催、在香港日本国総領事館後援)を開催した。
演目は、家元による「老松」で始まり、中秋節に因んだ「玉兎(たまうさぎ)」など、多彩な作品が披露された。人気タレントの和泉素行氏と家元との対談では、日本舞踊の魅力が分かりやすく解説され、会場は和やかな雰囲気に包まれた。公演の締めくくりは、『歌舞伎十八番』の1つ「助六」を家元が舞い、観客から大きな拍手が送られた。
会主の若柳智香氏は「例年の発表会の演目とは一味違った趣向の踊りをご披露することができ、日本舞踊の奥深さを理解していただけたと思う。久しぶりの公演に、以前とは違ったお客様が来てくださり、日本文化が一層受け入れられてきたことを嬉しく思う」と述べた。観客からは「家元の舞踊を見て世界観、表現力、圧巻だった」「家元の老松で、最後皇帝になるところ、さすがの迫力に魅了された」などのコメントが寄せられた。
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