特区政府は９月７日、過去３カ月の法執行で死亡事件は発生しておらず、８月３１日にＭＴＲ太子駅での衝突で死亡事件が発生したとのデマを強く否定する厳重声明を発表した。
香港警察は９月２日の記者会見でも太子駅での行動でデモ隊が殴打されて死亡したことを明確に否定し、３日と５日の記者会見でもあらためて根拠のない捏造情報だと説明した。消防処も６日、当日最終的に現場から救護作業が必要だった負傷者は７人で、すべて特別列車でライチコック駅まで運び、さらに救急車に分乗させて２カ所の病院に搬送したと説明した。医院管理局も記録を確認したところ、当日、ＭＴＲ駅の事件で死亡したケースはないと発表した。
７～９日の香港メディアによると、８月３１日は太子駅でデモ隊６人が警官に「殴り殺された」「首をかみちぎられた」「秘密里に火葬された」などのデマがネット上に散布され、初七日に当たる６日に太子駅一帯にデモ隊が集まり、防犯カメラ映像の公開などを要求。油麻地から太子にかけた一帯で駅施設を破壊し放火するなどで警官隊と衝突することとなった。デマの発信元として今のところネット媒体の「香港フリープレス」や民主党中央委員の梁●▲氏の名が挙がっている。
【●＝立へんに羽、▲＝女へんに亭】
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