6月12日に立法会で逃亡犯条例の改正審議が再開するのに合わせた議事堂包囲はデモ隊と警察の激しい衝突に発展した。
13日付香港各紙によると、政府消息筋の情報では金鐘一帯には4万人余りが集まり、警察は約5000人を配備。デモ隊は午前8時ごろから警官隊との衝突を繰り返して周辺道路を占拠。3時ごろから衝突は激化し、デモ隊は鉄柵を分解した棒や歩道のレンガブロック、火炎瓶などを武器として使用、警察は胡椒スプレー、警棒、ゴム弾、フランジブル弾、催涙弾で応戦。衝突はセントラルにも拡大し、深夜まで断続的に発生した。
衝突によって12日午後10時までに少なくとも72人が負傷、警官21人と香港電台(RTHK)の運転士1人が含まれる。13日午前10時までに負傷者は79人、年齡は15~66歳と確認され、うち2人は重体となっている。警務処の盧偉聡・処長は13日、警察は前日の行動で約150発の催涙弾を使用、これまでに11人を逮捕したことを明らかにした。
立法会は12~14日の会議を中止。特区政府本庁舎も13~14日は閉鎖される。MTRは警察の要求に応じ6月12日午後8時30分から●湾線、港島線、南港島線とも金鐘駅は通過し、13日午前5時過ぎには同駅の封鎖を発表していたが、午後2時14分から同駅を開放。各線は同駅での停車を回復した。【●=草かんむりに全】
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。