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香港―社会

臓器提供増加、コロナで死生観変化

香港ではこれまでずっと死後の臓器提供率が少なかったが、今年は増加傾向にあるという。11月10日の香港メディアが伝えた医院管理局の話によれば、新型コロナウイルスに対する予防措置で人数制限や社会的距離が必要な今、病院関係者と患者の遺族との話し合いは難しくなっている。このため平時の3~4倍の時間をかけて遺族と連絡を取っているそうだが、亡くなった方の遺族が臓器提供に同意する比率は5~10%増えたという。今年1~11月に死後臓器提供した人は34人で、昨年同期より28人多かった。腎臓の提供は2018年より少ないものの、昨年同期の42件から今年は45件に増えたそうだ。臓器提供が増えたことについて医院管理局の臓器提供連絡主任の蔡松林氏は、新型コロナの世界的な流行による死亡者数が香港市民の死生観に影響を与え、生死を重要視するようになったのではないかと分析している。

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