国務院は12月5日、特区政府の林世雄・運輸及物流局局長と楊潤雄・文化体育及旅遊局局長を解任し、陳美宝氏を運輸及物流局局長に、羅淑佩氏を文化体育及旅遊局局長に任命することを決定した。6日付香港各紙によると、李家超・行政長官は、新たに任命された両氏は優れた業績と豊富な管理・経営経験を有しており、リーダーシップ、説明力、イニシアチブを高く評価したと述べた。李長官は任期途中で局長2人を更迭した理由について、「最善はない。より優れているだけ」という哲学を追求するため、中央政府に任命を提案したとだけ述べた。また現在のチームについて「物事をやり遂げる意欲がある」と述べ、将来的には香港にさらに貢献できると信じていると述べた。
現政権は発足からまだ2年5カ月しか経っていないが、実績不振で一部の官僚の交代が必要になるのではないかという噂がすでに広まっており、その矢面に立たされたのが林世雄氏と楊潤雄氏だ。国務院がこのニュースを発表したことで、その噂が真実であることが確認された。李長官は5日、2人の新局長を率いてメディアと会見したが、冒頭の演説で「2人の英雄」解任の理由については率先して説明せず、「2人は懸命に働いてきた」とだけ述べた。彼は長年にわたって社会に奉仕してきた彼らの貢献に感謝し、退任後の幸運を祈った。メディアが局長交代の理由について繰り返し質問すると、李長官は一定期間観察し今後の仕事を考慮して決定したと述べた。李長官は、香港は2019年の暴動と新型コロナ流行のせいで多くの時間を失ってきたと述べ、今こそ「時間と成果を追求する」ときだと述べた。

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