中国人民銀行、香港証券先物事務監察委員会(SFC)、香港金融管理局(HKMA)は7月4日、香港と中国本土の金利スワップ市場の相互乗り入れ「互換通」の開始を発表した。同日の香港メディアによると、初期の間はまず海外投資家が香港を通じて本土のインフラ施設機関と接続し、本土の金利スワップ商品を取引できる「北向交易」を開通。6カ月後に正式に開通する見込みだ。人民銀行は「互換通」が海外投資家の金利リスク管理に有利になり、さらに人民元の国際化を推進でき、次に本土の金利派生商品市場の発展推進に有利になるとのメリットを挙げた。中国銀行(香港)首席エコノミストの顎志寰氏は、香港の国際資産管理センターとリスク管理センターとしての機能強化につながり、香港の国際金融センターとしての魅力を増強できると指摘した。また人民銀行とHKMAは4日、通貨スワップ協定の改善を発表。常備協定形式に改定して更新不要とし、協定規模を5000億元から8000億元に拡大した。これにより香港の人民元流動性が高まり、オフショア人民元業務の発展が強化される。


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