香港でも犯人追跡や毒物発見に捜査犬が活躍しているが、定年を迎える犬も多いことから、当局では輸入に頼らず香港で生まれた次世代の捜査犬育成に力を入れている。2016年を皮切りに懲教署や警務処、消防処と協力して繁殖に成功している香港税関ではこのほど機場保安有限公司と初めてタッグを組み、カップリングの末に生まれた幼犬8匹を6月9日、お披露目した。同日付政府公報によると、2月5日生まれの8匹はオス5匹、メス3匹。父は機場保安有限公司所属の爆発物探知犬、母は税関所属の毒物捜査犬(ともに犬種はラブラドールレトリバー)だ。8匹はDolly、Elly、Faddy、Eagle、Nico、Dolby、Hunter、Kiloと命名された。この名前には香港を守るという使命が込められており、それぞれの頭文字をとると「DEFEND HK」になるという。母犬の世話や幼犬の初期訓練は香港税関が担い、幼犬が満1歳になったら10~12カ月におよぶ正規訓練を行う。その後テストに合格したら、6匹は税関で、2匹は空港で任務に着く予定だ。



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