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香港―政治

黎智英氏、勇武派コントロール模索

壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の公判が4月15日に60日目を迎えた。16日付香港各紙によると、5人目の「共犯証人」である法務補佐の陳梓華氏は2019年7月に民主党初代主席の李柱銘(マーチン・リー)氏の紹介で黎氏と初めて直接会談したと証言。黎氏は陳氏に対して勇武派の指導者らと連絡を取り、勇武派の行動パターンを変えるための対話を試みるよう求め、さもなくば国際的な支持を失うため「浄化計画」を提案した。黎氏はまた「5大要求」の呼びかけと国際的な注目を集めるために、「G20新聞広告掲載プロジェクト」の新聞展示会に17万4100ドルを後援した。

陳氏は2019年7月に李氏から電話があり、黎氏も参加する昼食会があると告げられ、3人は元民主党主席の何俊仁(アルバート・ホー)氏の弟が開いた日本食レストランに集まったと回想した。黎氏は陳氏が個室に入る前に安全上の理由から携帯電話を預かる必要があると述べ、陳氏が自己紹介しようとしたときも黎氏に遮られた。陳氏は黎氏が当時「紹介は不要」と言っていたことを思い出し、すでに補佐のマーク・サイモン氏から聞いていたという。黎氏はまた、陳氏が連絡の必要がある場合にはサイモン氏を通じて黎氏に連絡でき、サイモン氏は黎氏に毎日報告しており、要求を満たすよう努めると述べた。

当時、黎氏は陳氏に対し、勇武派の指導者らに連絡し「全員が対話できるかどうかを確認する」よう要請したと証言。これら勇武派のせいでデモ現場の見栄えが良くなくなると指摘していた。当時、黎氏は勇武派にはデモ参加者を指揮する命令や指示を与える指導者グループが存在するとみていた。 陳氏は勇武派指導者と連絡を取ってみると答えた。だが陳氏は勇武派と接触しようとした際に2つの困難に直面。1つは相手が勇武派であるかどうかを確認することは難しく、もう1つは相手が勇武派であれば自分が勇武派であることを陳氏に告げない。このため陳氏は黎氏に勇武派のリーダーとは連絡を取れないと述べたという。

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