消費者委員会は先ごろ、香港域内で市販されている乾燥パスタの成分検査を行い、その結果を11月16日発表した。同日の香港メディアによると、調べたサンプルは35種で、そのすべてから昆虫、金属、プラスチック片などの異物が見つかった。最も異物が多かったサンプルには昆虫のかけらが548個も入っていたという。またサンプルの65%からカビ毒が検出された。この結果を受け、今回のサンプル35種すべてを食物安全中心(CFS)が詳しく分析したところ、見つかった異物は顕微鏡で拡大しないと見えないほどの小さなもので、化学的検査にも合格した。消費者委員会もこれらを一般的に食用しても健康被害はないと評価しており、小麦を栽培し刈り入れる過程で昆虫などの遺物が混入する可能性があると指摘。穀物は刈り入れ後に十分乾燥させて保存しないとカビが繁殖することがあるとして、製造メーカーと輸入業者に改善を呼びかけている。
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