フィリピン政府は先ごろ「クルーズビザ免除」政策を始動した。この政策で、クルーズ客船で旅行中でビザが必要な外国人観光客はより容易で便利にフィリピンに入国できる。条件を満たしている外国人はフィリピン移民局の電子サービスポータルで免除を申し込める。フィリピン観光大臣のクリスティーナ・フラスコ氏は、このプログラムによって、より多くのクルーズ客船乗り観光客がフィリピンを次の目的地として考えることになると期待していると述べた。また、この政策の始動も、マルコス政権のデジタル化への取り組みを反映しており、フィリピンのクルーズ観光開発戦略に合わせているという。2023年、フィリピンは123回の寄港を受け、10万人以上の乗客を迎えた。今年、フィリピンは少なくとも117回の寄港を受け、11万8000人以上の乗客を迎えることになると、観光省は予想している。
このプログラムは、運輸省・移民局・司法省の共同作業で実施されており、司法省次官補のマイケン・アニカ・グラン=オン氏によると、プログラムの実施と共に、国境を守るための厳密な措置も手配されているという。「クルーズビザ免除」の資格を持つのはビザを要求されている外国国民で、観光目的だけにクルーズ客船によってフィリピンに入国し、また、客船が現地における旅程から外れるつもりがなく、出国する時も必ずクルーズ客船によるものでなければならない。免除は1回の入国に限り、最大14日間の滞在に有効で、延長はできず、他の種類のビザやステータスに変更することもできない。

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