香港警察は4月6日、被害額が6500万ドルを超える電話詐欺が発生したと発表した。同日の香港メディアによると、被害者は40歳の主婦。中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)の職員を名乗る人物から電話がかかってきて、中国本土のワクチンの偽資料にかかわった疑いがあると言われ、銀行口座とパスワードを教えてほしいとの要求に応じたという。昨年6月から今年3月にかけて14回にわたり預金が引き出され、1900万ドルを失った。しかも、その後、保証金として4600万ドルを要求されたため振り込んでしまった。被害額は計6500万ドル以上に上り、電話詐欺の被害額としては今年最高額だという。近年、中国の公安や官庁の役人を騙る電話詐欺が増えており、当局では注意を呼び掛けている。
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