新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行の下で市民の行動追跡を容易にするアプリ「安心出行」が11月半ばにリリースされる。11月5日付香港各紙によると、特区政府創新及科技局の薛永恒・局長はこのほど、メディアの取材を受けて同アプリの詳細を説明した。「安心出行」はCOVID―19の感染リスクを通知するもので、市民が無料でインストールして使用できるようにする。ユーザーはアプリで各場所のQRコードをスキャンするだけで自身の行動を記録し、政府のウェブサイトで毎日、感染者の情報と付き合わせることが容易となる。「安心出行」は衛生署の提供する感染者が訪れた場所、時間などの情報をアプリをインストールしたユーザーのスマホに送り、感染リスクを通知してウイルス検査を行うかどうかを判断する材料とする。ただし香港のすべての場所にQRコードが設置されるわけではなく、当初は飲食店、バー、タクシーなどの感染リスクが比較的高いところや市民の覚えにくいところが主な対象となる。

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