大規模な街頭衝突が約4カ月にわたり続いているため、警察力が不足し治安の悪化が懸念されている。
10月10日付『星島日報』によると、マスク禁止法の実施以来、街頭のデモ隊は減少した形跡がみられるが、人数の減少を補うため暴力行為がエスカレートする傾向があり、MTRの駅が受ける破壊も前より深刻となった。現在、警察にとってはデモ参加者の減少を機にいかに中核的デモ隊の逮捕を強化することが焦点となっている。このためデモ隊による市民へのリンチのほか、街頭では混乱に乗じた犯罪も増えている。
先にタクシー運転手がデモ隊のリンチに遭った際に10万ドル余りする腕時計が盗まれたが、ほかに湾仔のワトソンズでは現金12万ドルが盗まれ、ネイザンロードの時計店でも腕時計が盗まれことも注目されている。この時計店では日本語を話す2人の男性が客を装って入ってきたが、突然拳銃を取り出して店員を脅し腕時計を奪って逃走したという。警察では人手不足を補うため退職警官に協力を求めているほか、懲教署にも機動隊があるため応援要請も提案されている。
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