香港エクスプレスの幹部が航空安全にかかわる多くの事故を隠ぺいしていたことが明らかになった。8月27日の『東方日報』(電子版)によると、香港エクスプレス職員と称する読者は同社の副総経理が度々部下をかばい、民航処に多くの航空事故を報告していなかったと指摘。2017年と19年に2件、緊急脱出スライドが飛び出した事故が発生したが、副総経理は民航処に事故を報告せず、同社は原因の徹底調査を行っていない疑いがあるという。このため同機に搭乗するクルーと乗客は危険にさらされるとみられる。さらに17年には安全部の管理職がパイロット免許の偽造を依頼しており、すでに退職したパイロットが会社側に報告したものの、同副総経理が再び部下をかばって民航処に報告しなかった。報告したパイロットに対して口外したら解雇すると脅しをかけていたという。同社は『東方日報』の問い合わせに対して正面からのコメントを避けた。民航処はすでに通報を受けており、同社にコンタクトを取っているそうだ。
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