立法会の財経事務委員会で、議員から対米ドル・ペッグ制度の見直し、人民元など通貨バスケットとの連動の可能性が問われた。5月4日の香港メディアによると、香港金融管理局の余偉文・総裁は、対米ドル・ペッグ制度は香港に安定をもたらしているとして、制度変更の意思がないことを改めて表明した。余総裁は、世界の金融市場の投資家は依然として米ドルを基軸としており、香港ドルが米ドルに連動することで市場の魅力が高まると指摘。技術的には、為替レートは日々変動するため、香港ドルを通貨バスケットに連動させることは極めて困難だと述べた。また、連動方式の変更は市場への影響が大きく、信頼低下の可能性も考慮する必要があるとした。
余総裁は、中東紛争は香港の金融市場とプラットフォームの安定性・安全性・信頼性を示しており、過去数年間、世界の投資家の分散投資需要の高まりから資金が流入し続けていると述べた。昨年の銀行預金全体は11%増加、今年第1四半期は1%増加した。今後も資金流入を期待したいと語った。また余総裁は、人民元の国際化において香港が重要な役割を担っていると指摘。今後数年間、流動性や商品などの面から人民元の円滑な使用を支援し、貿易投資に加えて投資手段も提供していく考えを示した。特に債券市場には大きな発展の余地があると述べた。
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