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アジアー社会

マンハッタン翁2025、1月5日公演

2025年も新年5日に「マンハッタン翁」をひらく運びとなりました。この作品は、1993年にニューヨークに留学し2006年に試演を行い、2007年より舞台に上げて、毎年公演を重ねています。
確かに、18年前は、マンハッタンに住む移民の人々の物語でした。しかし、今日本は2023年の時点で、在留外国人322万人、外国人労働者は182万人という移民大国となりました。

 「異国の人々と共に生きる」という意識が、まだ日本人の中に育っていないのでしょう。日本人の心理は、彼らを「他所者(よそもの)」として見つめ、昨今の日本の入国管理局の対応にも繋がっているのでしょう。

 「物質的に」貧しい人にこそ、精霊が近づき、声をかける。彼らこそが、見えなくなってゆく彼らの故国の祖先や太古の空間を、現在に甦らせる。彼らの地の精霊信仰が、芸能を生み出しているのです。

 能という舞台は、勝者の物語ではなく、社会に押しつぶされた名もなき敗者の魂が、主人公(シテ)となり、私たちに語かけます。

 翁の言祝ぎにより、良き一年となりますよう、新たなる年のはじめに心より祈念し、公演させて頂きます。

桜井真樹子

2025年1月5日に上演されます「マンハッタン翁2025」はこちらで配信いたします。ぜひご覧ください。(公開日は後日お知らせいたします)

https://twitcasting.tv/c:maripla/shopcart/343816

●作品について

 この作品は、ニューヨーク・マンハッタンに住む、ヒスパニック系、日系、アフリカ系の三人の老人が、死を迎えるときから物語は始まります。彼らは、故国から離れ、マンハッタンに移り住み、そこで貧しく孤独に、亡くなってゆくとき、「花の精」に出会い、天の国へと向かいます。天の国は、三人の老人を迎え入れ、マンハッタンに翁が生まれたことを祝福し、吉祥が訪れます。

■原作・脚本・主演:桜井真樹子

●キャスト /スタッフ

シテ「翁」:桜井真樹子

ワキ「花の精」, アイ:吉松章

声明:山口裕加奈

面箱・地謡:吉田正子

小鼓・能管:今井尋也

 

面:北澤秀太

制作:マリプラ

デザイン:Diminish Design Partners

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■マンハッタン翁2025 公演概要

●主催:桜樹座

●日時:1月5日(日)16:30開場17:00開演

●会場:楽道庵(禁煙)

●場所:東京都千代田区神田司町2-16

●料金:前売り3.000円、当日3,500円

●ご予約:https://www.sakurai-makiko.com/blank-6/manhattanokina2025

●チケットぴあ:Pコード530641

http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2442014

●お問合せ:まきこの会事務局(makikoclub2022@gmail.com / 090-9236-0836)

●アクセス(楽道庵のサイトより):JR神田駅北口または西口を出て、神田警察道リ(大通り)へ左に曲がり西へ向う。三番目の信号NTTビルの角を右に曲がり千代田小道りへ入る。神田さくら館(千代田小学校)を左手に見てすすみ、次の交差点を(えびすや台湾料理店右角)左へ(一八道り)。角から3件目左手の黒いドアに楽道庵の看板が見えます。地下鉄の最寄り駅は、銀座線の神田か、丸の内線の淡路町、または新宿線の小川町です。銀座線神田駅では1,2あるいは4の出口を出てください。地下鉄線小川町/淡路町からは、出口A1 とA2 の間にある千代田小道りを南に入って4ブロックで上記の一八道りの角を右に曲がると左手に楽道庵があります。

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