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香港―社会

動物大使の高齢トカゲが天国へ

カドゥーリー農場で動物大使を務め、観光客や子供たちに親しまれたミズオオトカゲのAberdeen(アバディーン)が8月30日に死んでいたことがわかった。飼育環境下のミズオオトカゲの寿命は10~15年で、推定年齢16歳のアバディーンは高齢による高血圧を患っており、死因は心臓病とみられている。9月25日の香港メディアによると、アバディーンは2015年に香港国際空港の近くで見つかった。保護当時の体長は約150センチ。ミズオオトカゲはかつて香港にも自生していたが現在は生息しておらず、ペットあるいは食用目的で密輸された個体と推測される。15年2月にカドゥーリー農場に引き取られた後、同年7月から「動物大使」として観光客らと近距離で触れ合い、人気を博した。ミズオオトカゲの生態の紹介や、違法な野生動物の取引が生態系に及ぼす影響などに対する意識向上の一環も担った。2023年8月には足の傷の治療のため滞在していた臨時の飼育ルームから脱走したことが話題に。約2週間後に飼育エリアの近くの木の上で日光浴している姿をハイキング客が見つけ通報。木登りが得意なアバディーンは農場職員が捕獲しようとした気配に気付いてすばやく逃走したものの、捕まってしまった。捕獲された時はとてもガッカリした様子を見せたそうだ。

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