消費者委員会は先ごろ、中国本土の衛生基準を基にトイレットペーパーの品質検査を実施した。8月19日の香港メディアによると、検査対象となったのは香港で流通する25種で、うち15種は紙が3層、8種は紙が2層、2種は紙が5層タイプのトイレットペーパーだ。そのほとんどが木製パルプが原料のものだった。25種のうち、24種からはいずれも微生物や病原菌は検出されず理想的な結果となった。竹材を原料とする1種だけ少量の細菌が検出されたものの、細菌含有量は本土の衛生基準の上限を超えていなかったという。全体的に紙が5層タイプは比較的強靭で、3層タイプは柔らかめだったが、湿った状態では強度が高めの4種のペーパーはトイレで流す試験で不合格となった。消費者委は、強度が高めのペーパーをもし大量に使ったり水量が少なかった場合には、トイレが詰まりやすくなる恐れがあると指摘している。消費者委は、検査対象となったペーパーのほとんどがミシン目の数や紙のサイズ、重さ、消費期限などの情報について明記していないと指摘。生産メーカーに対し、品質保持とともに製品の情報について透明度を高めるよう呼び掛けている。

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。