「オリエンタル・サケ・アワード(OSA)2024」の授賞式が10月15日、在香港日本国総領事公邸で行われた。これは2022年から香港で開催されている香港日本酒業連合会などが主催するアジア最大級の日本酒コンクール。酒類専門家がブラインドテイスティングで審査を行い、アジア市場向けの輸出戦略の一助として消費者に好まれる日本酒を選出している。今年は143の酒蔵から503点が出品された。
出品部門は「純米大吟醸/純米吟醸(淡麗)」「純米大吟醸/純米吟醸(芳醇)」「大吟醸/吟醸(淡麗)」「大吟醸/吟醸(芳醇)」「本醸造」「純米酒(旨味濃醇)」「純米酒(淡麗)」「スパークリング」「生酒」の9部門で、それぞれ「金賞」「銀賞」「銅賞」を選出。最高得点の出品酒が「部門チャンピオン酒」となり、その中から最高賞として「サケ・オブ・ザ・イヤー」が選ばれる。今年は宮城県の株式会社新澤醸造店の「愛宕の松 スパークリング 瓶内二次発酵」がサケ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
在香港日本国総領事館の岡田健一総領事(大使)は「香港は日本にとって非常に重要なパートナー。日本酒を通じて日本と香港、さらにはアジアとの関係が深まることを期待している」と述べた。サケ・オブ・ザ・イヤーを受賞した新澤醸造店の杉原健太郎・専務取締役は「試作段階の瓶内二次発酵を出品したことに驚いた。今後の設備投資による輸出強化してきたい」と話した。

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。