新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第5波が深刻化する中、香港菁英会の施栄忻・栄誉主席は香港をウィズコロナの試験都市にすることを提唱した。3月19日付香港各紙によると、施氏は大学の専門家が香港の累積感染者は約400万人に達したと推計していることや、昨今のワクチン接種の進展が理想的であることから、集団免疫を十分備えたといえる状況の下、香港を全国初のウィズコロナ試験都市にすることを提案。国家の開放と出入境再開のため「香港の失敗」を利用してゼロコロナ戦略以外の斬新な防疫抗疫戦略を講じ、全国の2年余りに及ぶ難局に新たな活路を提供する考えだ。施氏は「ウィズコロナの防疫戦略は主に防疫政策に失敗した国が選択していることから、香港は新型コロナ発生以来、一貫して反対してきた。国家の成功経験から全市民検査を利用し科学的手段で隠れた伝播チェーンを探し出す方法は本来最良の選択だが、香港の実際の状況を見ると黄金期はすでに過ぎた」と指摘した。

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