8月10日に「香港版国家安全法」違反などの容疑で逮捕された壱伝媒集団(ネクストメディア)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏ら10人は11日に次々と保釈が認められた。
12日付香港各紙によると、黎氏は約40時間拘束されて取り調べを受け、午前零時20分に何俊仁氏と2人の弁護士らしき人物とともに旺角警察署から出て来た。保釈金額は現金30万ドルと人事担保20万ドルの計50万ドル。さらに一部資産が凍結された。
黎氏が資金援助していた疑いのある「我要攬炒」という組織は実質的に外国政府に中国と香港に対する制裁を要求するロビー活動を行っていた。今回の一連の逮捕はこの「我要攬炒」が依然として活動を続けていることによる。同組織のメンバーは12カ国で50回余りの集会を開催し欧米に中国・香港への制裁を呼びかけたほか、ネットでの募金活動で1300万ドルのロビー活動費を稼ぎ「光復香港」計画を推進した。
金主は迂回ルートで多額の資金を多くの国を経由して同組織の香港・海外の口座に送金し、暴力・破壊活動を支援した。それら資金は数千万ドルに上るとみられ、警察は資金の流れを追っている。『りんご日報』慈善基金は捜査の焦点に含まれており、10日のネクストメディアの家宅捜索では同基金に関する大量の資料が押収された。
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