佐敦のネーザンロード190号(ネーザンロードとオースチンロードの交差点)にある三級歴史建築物が取り壊しの危機に直面していることから、民間団体が当局に対して一級歴史建築への評価変更を求めている。6月5日の香港メディアによると、この建物は2018年に三級歴史建築物に指定された。だが民間の建築士、歴史専門家、学者らが作った「文物価値評価報告」では、この建物は日本占領時代の歴史と関連があるため評価を一級歴史建築に変更することを要求している。建物のオーナーは米国でレストランを経営する華僑の陳有仁氏とその妻の劉松●氏で、1932年に来港して土地を購入して建物を建てた。建物は4階建てで1937年に完成。欧風アパートの長廊式建築で、設計は装飾芸術と新古典主義の影響を受けている。完成後は1階に永青餐室(カフェ・エバーグリーン)がオープンし、香港でも古い庶民向け西洋レストランだった。日本占領時代にレストランは強制接収されて日本の軍人の食堂となった。陳氏ら家族は引き続き階上に居住し、息子の陳耀芳氏は毎日屋上から向かいの日本軍大本営の状況を盗撮して米国に送っていた。この行動が密告されて劉松●氏と陳耀芳氏は日本軍の拷問にかけられ、最終的に陳氏は広華医院で死亡し、遺体は日本軍によって集団墓地に送られた。1970年代からは著名財界人で故人の馬錦燦氏とその家族が所有。昨年半ばに解体計画が認可を受けたことから注目を浴びることとなった。【●=女へんに弟】
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