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中国―経済

ギガ・メガキャスト金型補修の連携

金型の溶接補修事業を展開する愛知溶業株式会社(本社:愛知県)は、株式会社明和製作所(本社:三重県)と金型の補修事業において両社の技術を共有し、金型溶接補修の技術推進とグローバル市場へ事業拡大するためのMOU(覚書)を締結した。両社はギガ・メガキャストの金型補修の分野において、国内外での技術力強化と、グローバル市場での更なる競争力向上を目指し協力を進める。

近年、従来は多くの部品と工程でつなぎ合わせていた車体パーツを一度の鋳造で一つの部品として製造する新しい技法「ギガ・メガキャスト技術」が自動車業界をはじめとするモビリティ産業で中国・北米を中心に急速に普及しており、新興国でもその導入が進んでいる。中国のギガキャスト関連市場規模は2021年の85億元(約1785億円)から大幅に広がり、2025年には323億6000万元(約6800億円)に達する見通し。これに伴い、金型補修にもより高度な対応力が求められるようになっている。

こうした技術革新を受け、国内でも政策レベルでの対応が進められている。経済産業省は2025年3月に「素形材産業ビジョン(2025年版)」を発表し、その中で「ギガキャスト等の新技術の開発や導入を進めるに当たっては、国際的な技術基準や規制等も参考にして、産業界と連携しつつ必要な検討を進める」と明記した。これは大型鋳造技術を活かした生産性の高い自動車部品製造の普及に備え、国内産業の競争力強化を示す方向性のひとつである。

EV(電気自動車)の急成長に比例して、ギガ・メガキャストの「生産スピードの向上」や「車体の軽量化」の側面はさらに注目されている。ただしギガ・メガキャストは大型の金型を使用するため、ひとつの金型当たりの製造コストが高く、補修やメンテナンスにも高度な技術と大型設備に対応可能な環境が不可欠である。

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