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インタビュー

生命健康科学分野の日系企業 香港視察ミッション  インタビュー②ANT5株式会社

特区政府香港投資推進局(インベスト香港)は駐東京香港経済貿易代表部と合同で、52528日に日本企業を招いて香港視察ミッションを実施した。製薬、医療・健康機器、バイオテクノロジー、ヘルスケア、生命健康科学(Life & Health Sciences)分野の日本企業を対象に香港の最新のビジネス環境を視察したもので2回目の開催となる。日本から13社参加した。インタビュー第2弾は、重症脳疾患治療に特化した革新的な医療機器を開発するANT5株式会社代表取締役社長 鈴木 倫保さんに話を伺った。(聞き手 編集部 楢橋里彩)

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ANT5株式会社代表取締役社長 

鈴木 倫保さん

【プロフィール】救急病院で重症脳損傷の治療をしていると、ベッドサイドの脳病態モニタリングセンサが無く、患者さんの破滅的な予後を数多く経験しました。そのために、このセンサ開発を中心としたベンチャーを立ち上げました。

――主な事業の取り組みについてお聞かせください。

私たちは脳疾患治療に特化した医療機器の開発に注力しています。特に脳内でのモニタリングを可能にするセンサー技術や、患者の状態をリアルタイムで把握できる革新的な製品を開発しています。これにより、早期治療が可能となり、患者の命を救うことができると考えています。

――香港視察に参加された理由は何でしょうか。

香港は多様な文化と急速な経済成長を背景に、医療技術の進化が期待できる市場だと感じています。また、アジアの中心地として、医療分野において急成長していると感じているので、実際に現場に行き見てみたいと思い今回参加しました。

特に、脳疾患治療に関する新たな機会を探りたいと思ったのも、目的の一つです。この市場でのニーズを直接確認し、私たちの技術がどのように役立つかを見極めたいと思いました。

――香港市場の可能性や魅力についてはいかがでしょうか。

香港の医療環境は、最新の技術を積極的に取り入れる姿勢があり、これは私たちにとって大きなチャンスだと思っています。

また、香港は、国際的なビジネス環境が整っているため、様々な国からの投資やパートナーシップが促進されやすいと感じました。

このような環境の中で、香港は、脳疾患患者に対する治療法やモニタリング技術のニーズが高まっているため、現地の医療従事者や団体組織を介して具体的なニーズを把握し、共通のビジョンを持つビジネスパートナーを見つけることが非常に重要だと考えています。香港はアジアのハブとしての役割を果たしており、他のアジア市場へのアクセスも容易です。これにより、私たちの技術や製品をアジア全体に展開する際の足掛かりとしても最適だと考えています。また、国際性、ビジネスへの情熱、香港政府の手厚い支援、住民の方々の暖かい心は、特に心に残っています。一方、米国の混乱に中国・香港がどのように対応するかは注目点です。

――海外での事業展開における成長戦略について教えてください。

今年はアメリカのFDAへの準備申請を進めることが重要な目標です。医療機器のスタンダードはアメリカにあり、これを達成することで国際市場への進出が加速すると考えています。また、香港市場でのニーズに応じた製品改良を進め、今後アジア全体でのビジネス拡大を目指しています。

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