キャセイパシフィック航空は今年、少なくとも270人のパイロットを増員するという。3月9日の香港メディアによると、同社は2021年の赤字が75%近く減少して55億3000万ドルとなり、カーゴ業務によって同年下半期は赤字から黒字へ転換した。同社の行政総裁は、これまでにさまざまな取り組みを行い貨物輸送力を21年3月の30%まで増加させたが、現行の防疫措置が続いた場合、貨物輸送力はコロナ前の水準の35%を超えることはできないと指摘。もし乗務員に対する防疫措置が緩和される余地があるなら、それは旅客、貨物いずれの業務にもプラスになるとして、政府との話し合いを続ける考えだ。また、今年は人員や給与の削減、無給休暇などのリストラを行う計画はないことを明かした。昨年半ばに新たにパイロットを招聘し、元キャセイドラゴン航空のパイロット130~140人が3月末に再加入する予定であるほか、一昨年に見習いパイロット訓練コースを卒業した約140人のパイロットが順次加入することになっている。今年その訓練コースは再始動する予定という。
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